アウトリーチ

活動状況

◯人材育成活動

 

◯SDGs活動

 

2024年度

 

多くの小中高生、一般のみなさんに、この時期だからこそ感じられる科学する楽しさ、ワクワクと胸おどる感覚を味わって頂きたく先端科学体験セミナーを提供しています。また、見学・研修等では広島大学の学部・大学院生が案内役で参加しています。直に会話して学べるのも体験学習の醍醐味です。
一方、遠方の児童・生徒のみなさんには、VR(仮想現実)を活用したVR先端科学体験セミナーを用意しています。受講された生徒さんの多くは、施設見学や体験実験などの主体的な経験が記憶に刻まれ、いつか実際に行ってみたいという感想が寄せられています。

15. 岡山県立岡山一宮高校(先端科学体験セミナー) 2024年12月26日(木)

岡山県立岡山一宮高校のSSHクラスの皆さんが来訪し、放射光をテーマにした科学研修を行いました。研修の前半では、放射光の基本的な仕組みについて解説し、その後、放射光実験施設を見学しました。実際の研究現場を間近に見ることで、放射光の活用について理解を深めて頂きました。後半は、グループに分かれて実験を体験しました。放射光研究の理解を深めるために、光の波動性と粒子性に関する観察を行いました。具体的には、ガラス板にできる干渉縞の観察、偏光フィルムを用いた偏光の観察、複屈折による偏光の変化の観察、などを通じて、光が波として振る舞う性質を確かめました。また、光の粒子性については、関連するビデオを視聴し、概念の理解を深めました。さらに、放射光研究にも関連する超伝導の不思議な性質を体験するため、超伝導体の磁気浮上実験を行いました。生徒の皆さんは、浮遊する超伝導体を割り箸で突いたり押したりしながら、その特異な挙動を実感しました。

14. 島根県旭中学校(VR先端科学体験セミナー) 2024年12月5日(木)、11日(水)、12日(木)

島根県浜田市立旭中学校の1~3年生の皆さんに、VR先端科学体験セミナーをお届けしました。セミナーでは、放射光の発生や性質について解説し、難しい用語もできるだけわかりやすく伝えられるよう、簡単な実験や資料の観察を交えて工夫しました。VRによる施設見学は、学校の都合のよい時間に体験していただく形をとりました。学年ごとに異なる内容の実験を実施しました。
1・2年生:偏光フィルムを用いた観察や、透明テープ(OPPテープ)による偏光色の観察を体験。また、モルフォ蝶やオパールに見られる構造色を観察し、光の性質について学びました。
3年生:偏光の観察に加え、スペクトロメータを用いた光の観察を実施しました。蛍光灯のスペクトルを測定し、水銀の発光スペクトルとの類似を確認したり、白熱ランプのスペクトルを観察しました。また、理科の授業と関連づけて葉緑素の光吸収スペクトルを観察し、植物がどのような光を利用しているのかを考えました。
セミナー後には、「構造色がきれいだった」「実験が楽しかった」「VRがすごかった!」といった感想をいただき、多くの質問も寄せられました。生徒の皆さんにとって、新たな科学の世界に触れる機会になれば嬉しく思います。

13. 銀河学院高校(先端科学体験セミナー) 2024年11月14日(木)

広島の銀河学院中学校3つのグループに分かれ、3回にわたり訪問しました。各回では、1時間のプログラムの中で、実験ホールの見学と演示実験を実施しました。今回は、学部4年生と大学院生6名が案内を担当しました。
生徒の皆さんはとても活発で、超伝導や低温実験など、液体窒素を使った実験を楽しみました。科学の不思議に触れる貴重な機会になったのではないでしょうか。

12. 広島県立新庄高校(先端科学体験セミナー) 2024年11月6日(水)

広島県立新庄高校の2年生の皆さんが来訪されました。セミナーで放射光の概要を学んだ後、実験ホールの見学と、超伝導・低温実験、光実験、磁気実験の3つの演示実験を班ごとに体験しました。今回の見学では、文系・理系両方の生徒さんが参加しました。大学院生がわかりやすく説明をしてくれたおかげで、文系志望の生徒さんにも興味を持ってもらえたようで、「よく理解できた」「楽しかった」といった感想が寄せられました。また、大学院生の熱意あふれる実験の様子が伝わったのか、「大学で実験をしてみたい」「もっと勉強したい」と意欲を高めた生徒さんも多かったようです。

11. 教育・文化週間 広島大学ホームカミングデー 2024年11月2日(土)

11月1日から7日は「教育・文化週間」として、全国各地で施設公開や大学公開が行われます。広島大学では毎年11月の第1土曜・日曜にホームカミングデーを開催しており、放射光科学研究所もこれに合わせて例年、施設公開を行っています。
今年の開催日は台風21号の影響で、2日午前中はあいにくの大雨。それでも、悪天候の中お越しいただいた来訪者の皆さんには、施設見学や演示実験を楽しんで頂きました。足を運んでくださった皆さま、本当にありがとうございました。
また今年は、理学部のホームカミングデーおよびWPI-SKCM2(世界トップレベル研究拠点プログラム(WPI)-持続可能性に寄与するキラルノット超物質拠点(SKCM2)の公開と連携し、より多くの方々に最先端の研究に触れていただく機会となりました。

10. 公開講座 先端科学体験セミナー(高校生) 2024年9月7日(土)

今回の公開講座では、「放射光とは何か?」をテーマに、前半は放射光の発生の仕組みや物質科学研究への応用について解説し、施設見学を行いました。後半は、講義や見学で得た知識を確認できる光に関する物理実験を実施しました。実験では、高校の物理教科書にも登場する光の回折を取り上げ、ヤングの実験をはじめ、さまざまな格子状のスリットを通した光の回折像を観察しました。回折像とスリットの関係を調べることで、回折パターンからスリットの形状を推測できることを学びました。また、可視光を用いたこの実験を応用し、波長の短いX線を使うと原子の配列による回折像が得られることを解説し、これがX線原子構造解析につながることを体験的に学んで頂きました。さらに、光の重要な性質である偏光の観察実験を行い、光が特定の方向に振動する性質を実感してもらいました。また、光電効果については、実験動画を交えて解説し、光が波動と粒子の両方の性質をもつ「量子」としてのふるまいを理解していただきました。高校物理と最先端の科学研究を結びつける貴重な機会となり、参加した生徒の皆さんにとって、光の性質や放射光の魅力をより深く学ぶ場となりました。

9. オープンキャンパス(高校生) 2024年8月8日(木)

理学部物理学科と連携し、オープンキャンパスに訪れた高校生の受け入れを行いました。理学部ピロティで登録を済ませた生徒さんを放射光科学研究所へ案内し、模擬授業・施設見学・演示実験・WPI模擬授業を実施しました。今年度は、WPI(世界トップレベル研究拠点)とのジョイント企画として連携し、より充実したプログラムを提供しました。高校生は10名程度の小グループに分かれ、それぞれに大学生・大学院生のTA(ティーチングアシスタント)が付き添い、演示実験や施設見学を巡回する形で体験しました。高校生と大学生・院生が直接対話する時間を多く確保することができ、大学の雰囲気や研究の魅力をより身近に感じてもらえる機会となりました。物理学科は、宇宙(宇宙素粒子科学)、放射光(物質科学)、WPI(超物質)といった世界的な研究拠点を擁しています。これらの研究の概要をまとめたチラシと、文部科学省制作の「一家に1枚 元素周期表(第13版)」を、放射光科学研究所のパンフレットとともに配布しました。


8. 夏休みこども見学デー・公開講座(中学生) 2024年7月28日(日)

公開講座では、まず放射光の概要を説明し、その後、放射光施設を見学しました。見学の際には、実験ホールを背景に記念撮影を行い、施設の雰囲気を感じてもらいました。次に、液体窒素を使った超伝導磁気浮上の演示実験を実施。超伝導体が磁場の上で浮く不思議な現象を間近で観察し、低温科学の面白さを体験してもらいました。後半は、光の性質を探究する実験を行いました。偏光板を使った自然の観察(光の振動方向の変化を体験)、複屈折の観察(特定の物質を通る光の変化を観察)、回折実験(スリットを通した光の広がり方を観察)さらに、電子の放電実験を通じて、電子も光と似た性質を持つことを観察。これをきっかけに、光や電子が共通して持つ「量子」という不思議な性質について解説しました。

7. 夏休みこども見学デー公開講座(小学生) 2024年7月27日(土)

小学生とその家族が一緒に楽しめる科学講座を開催しました。講座では、見学・体験実験・工作を行いました。前半は、放射光の概要を説明した後、放射光施設の見学をしました。その後、液体窒素を使った演示実験を行い、低温の不思議な現象を体験しました。
後半は、夏休みの工作として、偏光板を使ったステンドグラス作りに取り組みました。透明なプラスチック円板2枚に偏光板とOPPテープで切り絵を作り、回転させながら色や模様の変化を観察しました。また、家庭の液晶テレビを偏光光源として利用する方法も紹介しました。工作はセミナー時間内では完成しないため、自宅で仕上げられるよう詳しい説明を行いました。参加者が多かったため、午前・午後前半・午後後半の3グループに分かれ、同じ内容を3回実施しました。家族で協力しながら作業する姿も見られ、科学に親しむ良い機会となりました。
※夏休みこども見学デー:「こども霞が関見学デー」は、霞が関に所在する文部科学省をはじめ、各府省庁等が連携し、所管の業務説明や関連業務の展示等を行うことにより、夏休み期間中に子供たちに広く社会を知ってもらうこと、政府の施策に対する理解を深めてもらうこと、活動参加を通じて親子の触れ合いを深めてもらうことを目的とした取組です。

6. 公開講座VR先端科学体験セミナー(社会人) 2024年7月22日(月)、24日(水)、25日(木)

5. 公開講座VR先端科学体験セミナー(社会人) 2024年9月4日(水)、5日(木)、6日(金)

広島駅前の広島大学サテライトオフィス「きてみんさいラボ」にて、社会人向けの公開講座を2回開催しました。会社帰りにも気軽に立ち寄れるイブニングタイムの企画として、3日間のセミナーを2回実施しました。講座では、放射光の概要を解説し、レーザーポインターを使った回折実験や偏光実験などの体験実験を行いました。参加者の皆さんには、高校時代の理科の授業を思い出しながら、光の性質について楽しんで頂きました。また、実際に放射光施設を見学するには東広島キャンパスへ足を運ぶ必要がありますが、駅前でも体験できるよう、VRを用いた広島大学放射光施設のバーチャル見学を実施しました。放射光がミクロの世界を可視化する強力なツールであり、先端科学に欠かせない存在であることを紹介し、応用事例として、超伝導線材の磁気浮上の演示を行い、特異な物性現象を体験していただきました。今回の講座には、学術研究や科学技術に関心の高い社会人の方々が多く参加され、活発な質問も寄せられました。高校の理科で学んだ知識が、実際の科学技術にどのように応用されているのかを知る機会となり、特にモルフォ蝶やオパールなどの構造色の試料が好評でした。また、X線吸収やX線診断、MRIなどの先進医療機器と物質科学研究との関わり、ミクロな視点からの医学応用にも高い関心が寄せられ、次回開催のリクエストもいただきました。今後も、最先端の科学を身近に感じてもらえる機会を提供していきたいと思います。

4. 島根県立大東高等学校(VR先端科学体験セミナー) 2024年7月11日(木)

島根県立大東高校(2年生)は,2024年にDXハイスクールに認定されたました。今回初めてVR先端科学体験セミナーに申し込まれ、高校にニーズに合わせたセミナー内容で実施することとができました。本研究所からは放射光の概要解説,光の性質に関する基礎的なセミナーと偏光板や複屈折結晶を用いた教室での体験実験をリモート指導で行いました。
 遠隔セミナーのできる時間が限られるため、高校の先生には事前にVRの取り扱いをご説明させて頂き,学校の時間にあわせて後日にVR施設見学をお願いしました。また, PCやタブレットを用いた物理実験課題として,2枚の偏光板を回転させ透過光強度の計測することで、光の波の振幅と強度の関係が振幅の二乗に比例していることを定量的に確かめる実験課題を提供し、行っていただきました。
https://www.daito-h.ed.jp/life/gakunaikatudou/kyokagakusyu/2112

3. 広島県立国泰寺高校 2024年7月9日(火)

大学見学に来訪した国泰寺高校の生徒さんが放射光施設の見学に来訪されました。複数のグループに分かれ、実験ホールの見学、演示実験を体験しました。演示実験では液体窒素を用いた演示を行いましたが、好奇心旺盛に活発な質問があったりと対応した大学院生TAも大変喜んでおりました。

2. 広島大学附属高校SSH研修(先端科学体験セミナー) 2024年6月22日(土)

広島大学附属高校のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)2年生クラスの生徒40名が来訪し、放射光実験施設での探究学習に取り組みました。午前中は、放射光科学に関するセミナーを実施し、放射光の仕組みや応用について学びました。その後、演示実験を通じて放射光の特性を体験し、施設の見学を行いました。午後は、科学研修向けのプログラムとして、生徒たちは少人数のグループに分かれ、物理の探究活動に取り組みました。テーマは、タブレットを活用した物理計測を用いた実験で、以下のような内容に挑戦しました。
LEDの特性評価、ヤングの実験の定量評価、比電荷の測定、スペクトルの計測、短時間の中で装置の調整や予期せぬトラブルに直面しながらも、試行錯誤を重ね、実験データを整理しました。最終的には、各グループが成果をパワーポイントにまとめ、相互に発表を行いました。観察や計測の目的を明確にし、「何を調べ、どこまで進めたか」「何がわかり、どんな課題が残ったか」を整理することで、探究活動の流れをしっかりとまとめることができました。今回の研修を通じて、生徒の皆さんにとって、科学的思考力や問題解決力を深める貴重な機会となったのではないでしょうか。
※SSH:スーパーサイエンスハイスクール、全国225校が文部科学省より指定し理数に重点を置いたカリキュラム,課題研究や探究的な学習活動を行っています。

1. 科学技術週間 一般公開 2024年4月20日(土)

2024年度第65回科学技術週間の対応として、家族で楽しめる先端科学体験セミナーを開催しました。Google formsを使った応募受付を行いました。10名の生徒さんとご兄弟・姉妹さん方・保護者さんあわせて22名が参加しました。実験施設の見学や偏光フィルムとセロファン紙でつくるステンドグラス作りを楽しみました。偏光は科学研究で利用している非常に重要な光の性質です。数年後、高校の科学の講義で思い出してくれることを期待しています。

 

2023年度

14. ひろしま国際プラザ(JAICA)SDGs教育研修 2023年12月20日(日)

ひろしま国際プラザ(JAICA)に来訪中のタイ国の小中学生で理科の好きな生徒のグループのSTEAM学習研修を受け入れました。1階ロビーでの液体窒素を用いた演示実験で楽しみ、その後、2階セミナー室で偏光フィルムを用いた創作活動を体験しました。STEAM 教育の指導員(タイ国)も同行していました。日本の生徒に比べ活発な印象でした。体験実験は、見て楽しめる内容とするため、偏光色を用いた創作を行いました。

13. 学校法人銀河学院中学校 2023年11月16日(木)

銀河学園中学校3年生の皆様による 広大訪問が行われ、本施設にも2グループに分かれて来訪いただきました。実験ホールの見学、ロビーでの演示実験を提供し、楽しんでいただきました。

12. 山口県立山口高校 2023年11月15日(水),11月10日(水)

山口県立山口高校の英数科の生徒(1年生、2年生)さんを対象とするVR 先端科学体験セミナーを提供しました。学術研究の解説を行う放射光科学セミナーと研究施設のVR 施設見学、光についての簡単な体験実験を教室で楽しんだ後、短時間ながら「TiltBrush」というアプリを活用してVR空間に3D お絵描きをする技術体験をしました。

11. 広島大学フェスタ・ホームカミングデー 2023年11月4日(土)

広島大学フェスタ・ホームカミングデーが全学で開催され、本施設も実験ホールの一般公開、ロビーでの演示実験を提供しました。広島大学の75周年記念事業に関連して、本研究施設の歴史を紹介するパネル展示も行われ、多くの卒業生や地域の方々の来訪がありました。来訪者全員にパンフレット、オリジナルクリアファイルを進呈しました。

10. 広島大学附属福山中学校 2023年10月20日(金)

広島大学附属福山中学校3年生全員122 名が広島大学を訪問しました。大学での説明の後、本研究施設を希望する生徒さんを受け入れました。放射光実験ホールの見学とロビーでの演示実験を楽しみました。

9. 鳥取県立鳥取東高校自然科学実験セミナー 2023年9月14日(木)

鳥取県立鳥取東高校自然科学実験セミナー1年生のみなさんが広島大学理学部および生物生産学部で理科研修のために来訪しました。物理分野の生徒さんが本施設に訪れ、放射光の概要を学ぶセミナーと実験ホールの見学の後、2階セミナー室でグループに分かれて光や電子に関連した物理実験を体験しその結果をプレゼンする一連の研究体験を行いました。

8. 公開講座(高校生向け) 2023年9月16日(土)〜 9月17日(日)

高校生向けの公開講座を広島JR駅前の「広島大学きてみんさいラボ」で開催しました。放射光の概要説明、回折実験、偏光実験などの演示、VR施設見学などを盛り込んだ内容とし、光に関するICTを用いた実験を体験いただきました。放射光がミクロの世界を可視化する強力なツールであり、先端科学の世界では必須のものとなっています。当該分野への関心を高めることができました。

7. 公開講座(一般向け) 2023年9月6日(水)〜 9月8日(金)

一般向けの公開講座を広島JR駅前の「広島大学きてみんさいラボ」で開催しました。放射光の概要説明、回折実験、偏光実験などの演示、VR見学などを盛り込んだ内容としました。放射光がミクロの世界を可視化する強力なツールであり、先端科学の世界では必須のものとなっていることを示し、当該分野への関心を高めました。 応用事例として超伝導のデモを行い、最近の半導体技術など産業分野での利用拡大の状況を解説し、放射光の重要性をアピールしました。社会人の参加者は、学術研究などに関心の高い方々が多く、質問などもあり有意義な内容となりました。

6. 夏休み子供見学デー・オープンキャンパス2023 2023年8月18日(金)

本施設は、夏休み子供見学デー・オープンキャンパス2023事業に協力し施設の一般公開を行いました。

5. 公開講座(高校生向け)2023年7月29日(土),7月30日(日)

高校生向けの公開講座を広島JR駅前の「広島大学きてみんさいラボ」で開催しました。放射光を解説するために、回折実験、偏光実験などを実施するとともに、VR見学なども盛り込んだ内容としました。PCを用いた光の計測実験を体験し、放射光がミクロの世界を可視化する強力なツールとして、先端科学の世界では必須のものとなっていることを学び、当該分野への関心を高めることができました。

4. 広島県立国泰寺高校 2023年7月11日(火)

広島県立国泰寺高校の1年生のみなさんが広島大学訪問で来訪しました。理学部訪問を希望された80名のうち数学、物理、化学、地球惑星コースの生徒さんが本施設の見学をしました。実験ホールでの見学とロビーでの演示実験を楽しみました。

3. 広島大学附属三原中学校 2023年7月11日(火)

広島大学附属三原中学校2年生のみなさんが、大学での研究を見学し、個人探求学習の情報収集を目的に本施設に来訪しました。ロビーでの液体窒素や光・磁気に関する演示実験と放射光実験ホールの見学を楽しみました。

2. 広島大学附属高校 2023年6月24日(土)

広島大学附属高校2年生スーパーサイエンスハイスクールの生徒さんが本施設でSSH研修を行いました。放射光に関するセミナーの後、放射光実験ホールの見学を行いました。午後からグーループに分かれて少人数での物理実験体験を行いました。スペクトル、回折、比電荷実験などに挑戦してもらいました。最後に実験結果の発表をしてもらいました。みなさん有意義な体験ができた様子です。

1. 公開講座(一般向け)2023年5月31日〜 6月2日

一般向けの公開講座を広島JR駅前の「広島大学きてみんさいラボ」で開催しました。 放射光を解説するために、回折実験、偏光実験などを実施するとともに、VR見学なども盛り込んだ内容としました。放射光がミクロの世界を可視化する強力なツールとして、先端科学の世界では必須のものとなっていることを示し、当該分野への関心を高めました。VR体験は受講者のみなさんにとってとても新鮮なものとなりました。

 

2022年度

7. 広島大学実験科学講座(第22回理学部編) 2022年11月26日

広島大学男女共同参画推進室の主催で「女性の高校生のための体験科学講座(理学部編)」を実施しました。実験を中心とする科学講座です。物理の教科書で紹介されている光の波動の性質を回折実験により観察し、ビデオ実験映像などと合わせ、波の性質だけでなく粒子の性質も持ち合わせている「量子」であることを確認しました。

体験実験では、波の性質としての偏光を取り上げ、身の回りの偏光を探索し、偏光によって色が現れる現象を偏光色を観察しました。フィルムと偏光した白色光を組み合わせた偏光色を使ったデザイン工作を各自で取り組んで作品つくりにも挑戦してみました。

最後に、加速器を用いて人工的に光を作り出す放射光施設を見学し、科学と芸術が近い、身近なところにあることに気づかれたでしょうか。

6. 島根県矢上高等学校 2022年10月24日 11名

矢上高校2年生にVR先端科学体験セミナーを提供しました。アンケート結果から大学進学へモチベーションの向上、プログラミングなどの新しい技術への関心を高めることができました。

5. 広島大学附属中学校見学 2022年10月21日 31名

2時間の研修時間の前半1時間は、放射光の概要を学ぶセミナーと放射光実験施設の見学、玄関ホールでの演示実験を楽しみました。後半1時間では、15名、16名の2グループに分かれ、学生TAのみなさんが中心になって簡易分光器を作成して光を観察する実験を体験しました。中学生のみなさんも見て・聞いて・作って楽しそうでした。

4. 広島大学グローバルサイエンスキャンパス事業 2022年9月11日 8名(4名リモート参加)

広島大学グローバルサイエンスキャンパス事業のステップステージの生徒の皆さんの中で物理の関心の高い生徒さんの見学、実習を体験いただきました。遠方の生徒さんも含まれ、参加の難しい方もVR先端科学体験セミナーとして受講いただきました。

VR先端科学体験セミナーの感想では、放射光の発生の仕組みやVR見学の体験、光についての理解増進など知識の修得だけでなく、講義への感謝の言葉や進路、学習意欲などについての意見も寄せられました。

3. オンライン講演会「加速器という仕事」 2022年9月10日、12月6日 86名

KEK(高エネルギー加速器研究機構)と連携した事業の中で、広島大学放射光科学研究センターと呉高専、広島商船高専の加速器科学分野の教育活動を進めています。今年は、オンラインで「加速器という仕事」というテーマで、仕事としての加速器科学研究開発を知っていただくために、研究所や企業の研究者・技術者が講師となり現場の生の声を聞くことができました。

2. 福岡県立新宮高等学校(SSH) 2022年7月19日 18名

社会科見学として広島大学来訪されました。物理志望の生徒さんが放射光施設の見学、セミナー、演示実験を体験しました。放射光の発生や光や電子の量子性に関わる演示実験を通して、大学での物理学に興味を抱かれたのではないでしょうか。

1. 島根県浜田市立旭中学校(VR)2022年7月5日、12日 47名

3年生にセミナーとVRを活用した先端科学体験セミナーと、1年生、2年生にはVR空間で3次元の絵を創作する体験を美術の先生のご協力のもとで実施しました。

VR先端科学体験セミナー

R4年度7月号旭中学校だより

 

2021年度

9. 埼玉県立松山高等学校(VR)2022年2月7日(月) 42名

松山高校はスーパーサイエンス認定校です。コロナ禍で日程が延期され、ようやく2月7日に開講することができました。VR-HMD経験を楽しみにしている生徒さんの感想文を読ませていただきました。

Zoomで放射光の発生や放射光を活用した研究を紹介した後、VRを使ったHiSORの施設見ていただきました。その後、偏光板を使った偏光の探索と方解析の複屈折の観察をして複屈折現象が何を見ているのかについて探求していただきました。感想文をいただきましたが、ワクワク感を感じる体験であることがわかりました。
(感想文のテキストマイニングの結果)

生徒さんは、放射光について難解なイメージをもっていた様子でしたが実験、VR施設見学、超伝導実験などが強く印象に残ったことがわかりました。

超伝導の演示実験、加速器のしくみに興味をもち多くの質問がありました。また、加速器からの放射線を浴びる心配をする生徒が意外と多かったことに気づきました。今後は、放射線についての不安に応えられるようにしていきたいと思います。

8. 広島大学附属福山中学校(対面見学)2021年11月22日 31名

社会科見学の授業でセンターの見学を行いました。

7. ホームカミングデー(対面見学)2021年11月3日75名

大学の公開事業に参加し、施設の見学と演示実験を提供しました。家族で参加された方々が多く、子供たちは自分の手で体験できる実験を楽しんでいました。

6. ひらめきときめきサイエンス(対面見学)2021年10−11月

JST科学研究費補助金の支援で「ひらめきときめきサイエンス」の実験・見学が行われました。 放射光を用いた実験研究の成果公開に関連し、施設の実験装置の見学を行いました。

5. 広島大学附属高等学校(VR)2021年10月29日 42名

広島大学附属高校はスーパーサイエンス認定校です。VRを使った遠隔セミナーに興味をもっていただきました。VRは,目の前で施設が稼働しているように見えるという,一見異様にも見える空間を作り出しており,形を変えながら進化していく見学や体験のあり方を実感できる面白い経験となったとの感想をいただきました

4. 島根県立矢上高等学校 2021年10月21日 10名

島根県邑南町にある矢上高校は広島大学から遠く離れているため見学などの行事で出かける少なかったので喜ばれました。 https://www.yakami.ed.jp/news/news-futsuuka/2297

VR先端科学体験セミナーの感想では、放射光の発生の仕組みやVR見学の体験、光についての理解増進など知識の修得だけでなく、講義への感謝の言葉や進路、学習意欲などについての意見も寄せられました。

3. 島根県巴南町立羽須美中学校 2021年10月5日、10名

島根県邑南町の自然豊かな地域にある羽須美中学校へのVR先端科学体験セミナーは今回で2回目です。

感想文のテキストマイニングによるワードクラウドを見るとVR体験、遠隔で見学できる事、楽しいという言葉が見えます。一方、言葉の関連では、放射光科学の概要説明のセミナー内容がわかりやすいという評価とVRや遠隔セミナーによる体験の印象が大きいことがわかりました。さらに、偏光板による実験の印象が驚きをもって強く残っているようです。

2. 福島県立福島高等学校(SSH)2021年8月21日、27名

今年は、東北震災から10年目の節目の年です。東北の支援を意識し、福島県の高校にVR先端科学体験セミナーを提供することができました。

頻出ワードの「できる」「知る」などの学習効果を表す言葉や、超伝導、放射光のキーワードが強く意識されています。

放射光の概要セミナでの放射光の発生、VR施設見学体験、そして教室での偏光実験、最後に超伝導体の磁気浮上実験についてそれぞれに強い印象をもたれたことがわかりました。放射光を用いた超伝導の研究にも強い関心が寄せられました。福島高校生徒さんが物理学の興味をもってくれたことを嬉しく感じました。

1. 鳥取県立鳥取東高等学校 2021年7月19日、27名

鳥取東高校はSSH認定された頃から毎年、継続して広島大学を訪問され実験を中心にした研修活動を進めてきましたが、コロナ感染の広がりにより2020年、2021年での実習が中止となり、2021年はVR先端科学体験セミナーで対応することになりました。VRで施設を見学する体験は、生徒さんにとって初めての体験で大変ワクワク感をもって取り組んでいただきました。

今回は1年生と2年生に講義を提供しアンケートでその評価をいただきました。1年生には内容が難しかったようですが、2年生には概ね適当であったということでした。講義やVRの内容については概ね良い感想で大学進学意識の向上につながったようです。ただ放射光の研究をしたいと思うまでには一歩の感がありましたので、今後の課題としたいと思います。ありがとうございました。

 

SDGs活動

 

放射光科学研究所ででは、学術研究を推進する機関として、その教育・研究の機能を活かして、いかに持続可能な地域社会に貢献できかを模索しながらの取り組みを展開しています。
SDGs3  すべての人に健康と福祉を
 物質科学研究をとおして健康と福祉を向上させていく
SDGs4  質の高い教育をみんなに
 先端科学研究を体験することで質の高い学びを提供していく
SDGs5  ジェンダー平等を実現しよう
 先端科学研究におけるジェンダーギャップの解消に貢献していく
SDGs7  エネルギーをみんなにそしてクリーンに
 物質科学研究をとおして省エネ・クリーンを推進していく
SDGs9  産業と技術革新の基盤をつくろう
 物質科学研究をととおして産業と技術革新の基盤をつくっていく
SDGs11 住み続けられるまちづくりを
 先端科学研究をとおして持続可能な教育・文化・社会の仕組みをつくっていく
SDGs16 平和と公正をすべての人に
 先端科学研究における国際交流、地域貢献を通してすべての人が相互に理解しあう機会をつくっていく
SDGs17 パートナーシップで目標を達成しよう
 複数の組織がWinWinの関係で協働し持続可能な仕組みをつくっていく

東広島市は「SDGs未来年ひがしひろしま」を推進し、SDGsを推進する団体を募りSDGsパートナーとして認定しています。SDGsパートナー間の連携を促進し、一層の各同の拡大を期待しています。本研究所もSDGsパートナーに申請し、令和6年2月に認定されました。

今後は、SDGsパートナー間の連携によるシナジー効果が期待されます。

食器のリサイクル

地域・学内の方々からの食器を持ち寄り、必要な方が利用する食器の循環利用です。

学生支援

地域で農業を楽しんでいる農援隊、こども食堂の活動をしている「さとの会」から学生支援として食糧の寄付を頂き、学生を対象とした支援活動を行っています。

食糧の他に今治タオルや食器、レトルト食品など様々なものが届けられています。
令和6年度には、毎週生卵の寄付を継続して下さり、多くの学生に活用されています。

カレンダーの配布

広島ケナフの会(自然保護活動)から大学の学生・職員のみなさんに活用いただきたいと、毎年1月に寄付が寄せられています。
広島ケナフの会では、全国の企業の余剰となったカレンダーを募り、チャリティの収益は被災地域の支援やあしなが育英会などを支援する活動を行っています。