HiSORセミナー
分岐・環状構造でひろがる高分子溶液の科学
日時 2024年7月23日 (火) 14:35~16:05
場所 広島大学放射光科学研究所 2階 セミナー室
講師 寺尾 憲
(大阪大学大学院理学研究科)
光散乱法や小角X線散乱法などの散乱法は、数nmからサブミクロンサイズの微粒子の質量・サイズ・粒子間相互作用を非破壊かつ同時に計測できる手法として広く用いられている。これらの手法により、溶液中における線状鎖の分子形態やさまざまな物性が明らかにされてきた。一方で、分岐構造や環状構造を持つ高分子の研究は格段に少ない。しかし、実際に研究してみると、線状鎖から推察される特性とは大きく異なることがわかった。本セミナーでは、最近我々のグループが研究した分岐・環状高分子が溶液中で示すさまざまな特性について紹介する。
問合せ先 松尾光一(放射光科学研究所)