HiSORセミナー
日時 2024年11月18日 (月) 13:30~15:00
場所 広島大学放射光科学研究所 2階 セミナー室
放射光科学とデータ駆動科学
講師 岡田 真人
(東京大学大学院新領域創成科学研究科複雑理工学専攻)
放射光科学に関するデータ駆動科学を紹介する。物質材料科学においては、実験/計測データの解析が重要であり、その学理としてデータ駆動科学の三つのレベルを紹介する。ベイズ計測を導入し、直線回帰を例にベイズ計測三種の神器を紹介する。スペクトル分解のベイズ計測を紹介し、計測限界を議論することで、計測と解析の双方的相互作用の必要性を述べる。ベイズ計測普及のフラッグシップ戦略としての Spring-8全ビームラインベイズ化計画の進捗を報告し、最後に、放射光科学の今後の展望を述べる。
ARPESのベイズ計測
講師 茂木 真帆
(東京大学大学院新領域創成科学研究科複雑理工学専攻)
出田研と佐藤研のARPESをベイズ計測で取り扱う。スペクトル分解を基にARPESのバンド分散を2本もつ人工データのベイズ計測を考える。まず通常法のように、スペクトル分解した結果を使って、バンド分散のパラメータ推定を推定する。これを多段推定と呼ぶ。次に、ARPESデータから直接バンド分散のパラメータ推定を推定する。これをベイズ的階層モデリングおよび一撃推定と呼ぶ。これら二つの推定法の推定精度と推定時間を議論する。最後に、今後のARPESのベイズ計測の展望としてバンド分散の本数のベイズ的モデル選択の適用を述べる。
問合せ先 出田 真一郎、佐藤 仁(放射光科学研究所)